2006年02月02日

若潮レース後反省

師匠に若潮マラソンの反省と今後の方針について相談したメールのやり取りを保存

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
先日の若潮マラソンで、前半で非常に楽に入ったのに、
後半、35kmから先は足全体がなまりのように重くなって、
非常に苦しいレースになりました。
走り込み期には、30km走は8回 ほとんどJog ですが、毎週に近いくらい
やっていたので後半のキツさは予想外でした。


前半は、これ以上落としたら馬鹿じゃないの?ってくらい楽でした。
後半の落ち込みは+3分で何とか抑えましたが、マジでキツかったです。


自分なりに考えると、以下2つの対策案が出てきました。

対策案1:距離を増やす
 30km走なら Jog→ペース走にする
 Jogなら 30km→40km走にする 
 さらに体が出来てきたら、40kmペース走にする

対策案2:インターバルで対乳酸体質にする。
 1km x5本とか、7本を、週1回実施する。


正直40km走はダメージが大きすぎて、まだ出来なかったんですが、
やっぱり何度か入れられるようにしないと駄目ですかねぇ、、。

インターバル嫌いなんですが、やっぱりやらないと駄目かな、、、


ご意見いただけたら幸いです!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おはよう。レースお疲れさん。でっ自己記録更新おめでとう!
自己BESTが出た後はいつものレース後より体は疲れてます。
風邪や故障要注意ねっ。
気持ちが高ぶってる分、分からないかも知れないけど
体は今までやった事ない事やったのだから気づかって下さい。

でっ本題。
足が動かなくなったのは・・・
疲労なのか?スタミナ切れなのか?どっちだろ?
まあどっちにしろLONG走の練習は足りないよね。
だって30kしか走ってない練習じゃそれ以降は未知だよね^_^;
完走は出来ても30k以降はきついだろうね。

マラソンは基本的に3ヶ月かけて練習組んで行くことは知ってると思うけど
40k以上を8回やります。(2週に1回ペース)
多いときで50k
ちなみに自分が2時間11分で走ったときは
40kを大体2時間20分前後で行い
一番あげた時で2時間11分台、50kは3時間1分でした。
強化(=実業団強化選手)の練習なので参考にするのは難しいけど
基本的には距離への不安とスタミナ確保のために40kは必要だね。
でっ
ロングばかりやってるとスタミナは付くけどスピードが無くなるので
インタバル等のスピード練習を入れるわけ。
インターバル+ロング走がひとつの練習になります。

結論をいえば・・・
結果を出したいならインターバルも40k走も必要。
ただどこまでのタイムを狙うかだよね
2時間40分くらいで良いなら
1kを3分50前後で行ければ2時間41分くらいでは走れる
3分50は今でも十分達成してると思うので
あとはスタミナだね。
でも1kを3'50"で42本出来る力はないと思うので
少しでも余裕を持つためにインターバルをして
5k17分くらいでいつでも走れるよう力をつけておく。
走すればレースペースも楽になる
って事です。分かった^_^;言いたい事伝わってる?


おまけ
練習をこなして出したBESTと
練習を出来ずに出してしまったBESTではどちらが後遺症大きいでしょうか?
レース1週間後と1ヶ月後のダメージが全然変わってくるよ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

疲労なのか?スタミナ切れなのか?やっぱり疲労だと思います。 
府中多摩川ハーフとは全然違って、力が抜ける感じじゃなく、
下りの後 筋肉が固まってどんどん使えなくなっていきました。

スタミナは不安があったので、食いまくったり、給水で必ず砂糖入り
(アクエリアス)もらって、シロップ状の補給食も持参して、スタート直前と
30kmまでの余裕のあるうちに合計300kCalとってました。
だから、電池切れにはなりませんでした。


> 結論をいえば・・・
> 結果を出したいならインターバルも40k走も必要。
(中略)
> 5k17分くらいでいつでも走れるよう力をつけておく。
> 走すればレースペースも楽になる
> って事です。分かった^_^;言いたい事伝わってる?

ああ、分かりました。 
いま自分が19'10"/5kmで走ったら、走りにユトリがなさ過ぎて
その区間以降ガタガタになってしまいます。
インターバルで速度に対するユトリ作ったとしても、3'50"/1kmで
35km以降を走り続ける力は付かないので、40kmペース走やらなイカンと。

この解釈で、あってますかね?


インターバルはやるにしても、40kmペース走か、、(ひぇぇ〜っ)
今回の自分にはダメージが大きすぎて出来ない練習の1つでした。
練習こなす体を作るのに3ヶ月くらいかかりそうです。


しかも
> ちなみに自分が2時間11分で走ったときは
> 40kを大体2時間20分前後で行い

文脈から考えると、40km走x8本やるうち、最初の1〜2本は慣らし
としても、残りの6〜7本は基本的にこのペースで走って、
追い込むときは2時間11分まで上げるんですよね? (ひえぇ〜速い!)

自分に当てはめると、3'50"/kmでレースするなら、4'20"/kmで40km走=2時間53分。
速い?いやっ、このペースなら出来そうです。(練習後のダメージは知らないけど)
この練習こなしたら2時間40分が見えてくるのか、、、。




> 練習をこなして出したBESTと
> 練習を出来ずに出してしまったBESTではどちらが後遺症大きいでしょうか?

ギクッ!
体調不良で落とした3週間前〜10日間の練習内容みると、
練習しっかりやって出したベストじゃないですぅぅぅ、、、、、、、orz(がっくし)

ライベックスに向けてインターバルやって、今月も300kmくらい走ってやろうと
思っていましたけど、、、我慢して自重します。 
皆さんが苦しくインターバルやっている時に、誰か女の子捕まえて
楽しくJogする事にします♪


最後に
今回は無心で頑張ったので、携帯のメールでの早乙女さんのダイレクトな祝辞が、
一番心に届きました。嬉しかったです。

有難うございました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お疲れさん。


●>>>>さて
●>>>>疲労なのか?スタミナ切れなのか?やっぱり疲労だと思います。 
●>>>>府中多摩川ハーフとは全然違って、力が抜ける感じじゃなく、
●>>>>下りの後 筋肉が固まってどんどん使えなくなっていきました。

そうか。坂はジワジワ来るからなぁ
来年はもっと多摩湖やったほうが良いな。
俺も11月にマラソン予定だし
一緒に出来そうな時は声かけるから参加してよ。

●>>>>ああ、分かりました。 
●>>>>いま自分が19'10"/5kmで走ったら、走りにユトリがなさ過ぎて
●>>>>その区間以降ガタガタになってしまいます。
●>>>>インターバルで速度に対するユトリ作ったとしても、3'50"/1kmで
●>>>>35km以降を走り続ける力は付かないので、40kmペース走やらなイカンと。
●>>>>この解釈で、あってますかね?

うんOK!

●>>>>インターバルはやるにしても、40kmペース走か、、(ひぇぇ〜っ)
●>>>>今回の自分にはダメージが大きすぎて出来ない練習の1つでした。
●>>>>練習こなす体を作るのに3ヶ月くらいかかりそうです。

そうだね。強化時代はマラソン練習にいつでも入れるよう。
毎週30k走をやってたからね^_^;

●>>>>この練習こなしたら2時間40分が見えてくるのか、、、。

うん。可能性は大いにあるよ!

●>>>>ギクッ!
●>>>>3週間前の練習内容みると、
●>>>>練習しっかりやって出したベストじゃないですぅぅぅ、、、、、、orz(がっくし)

練習が出来てないと後で大きなつけが来るからね
体動く、動くで休まず走ると・・・気をつけてね。

●>>>>ライベックスに向けてインターバルやって、今月も300kmくらい走ってやろうと

水泳部で駅伝出るんだろ。
2週間はのんびりやってそこから始めても十分間に合うさ!一ヶ月あるよ。

●>>>>最後に
●>>>>今回は無心で頑張ったので、携帯のメールでの早乙女さんのダイレクトな祝辞が、
●>>>>一番心に届きました。嬉しかったです。
●>>>>有難うございました。

そっか  V(^0^)ぴーす
強化時代に仲間が記録出してもあまり良かったなぁ〜頑張ったなぁ〜とは
言えなかったっけ。
ちきしょう次は自分が・・・っていつも思ってた。
今も次は自分がとは思うけど、仲間の結果はほんとうれしいね。
頑張ったねぇって心から思えるよ!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

posted by とまとま at 21:42| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月01日

若潮マラソンの結果集計

image/tomatoma-2006-02-01T20:07:35-1.GIF

■結果のヒストグラムを作ってみた(画像クリックで拡大)

サブ3とサブ4の所に山があり、みんなが目標にしているのが読み取れる。その間にも謎の山があるが、モティベーションが不明。3:30は理解しないでもないが、3:40は果たしてモティベーションになるのか?

■偏差値集計

とまとまはフルマラソン全体で偏差値70.1  
全体平均は4時間ちょと

■メモ  Excelでの集計方法

平均
=AVERAGE(G2:G1633)

標準偏差
=STDEV(G2:G1633)

ヒストグラム作成は分析ツールアドインで行う。アドイン入れて、やればわかる。
posted by とまとま at 20:07| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006.01.29 若潮マラソンレースレポート

若潮マラソン走ってきました!
 燃えて燃えて 燃え尽きました。  (レース後体調不良でご報告遅れました)


3週間前から10日間の体調不良で軽めのJogしかできず、水曜日(4日前)のポイントでも切れがなくて不安を抱えていましたが、1週間前からの立て直しがギリギリ間に合い、当日は心身ともに完全な状態でレースに臨むことが出来ました。

レース前半は眠たくなるようなスローペースで楽に入り、つづく登り区間をこなしました。35kmから先は前述の体調不良による最後の練習が出来なかった事がたたり、鉛のようになった足を振り回して、これまで味わったことの無い苦痛を感じました。しかし苦痛は僕をとめることは出来ず、ますます集中力をまして、気持ちでゴールしました。

当初の目標=2時間48分を達成し、年代別10位に入って表彰台で特別賞を頂きました。
残念ながら入賞ではないですが、入賞者は1位しか表彰台に上がれないのを、
私は表彰台に上がって、館山駅長から直々に賞品をもらいました。(^o^)v

でも、Lapと内容を分析しても課題は沢山あって、ストレッチ目標2:45も、生涯ベストを出すという目標も達成できませんでした。まだまだですね(^^

ともあれ、アドバイスや応援してくださった皆さん、第2集団で共に走った仲間たちに感謝でいっぱいです。有難うございました。




■ 結果

日時 2006年1月29日 10:00スタート
種目 フルマラソン 42.195km
結果 2:48:23  (gross)  ★自己ベスト8分短縮★
   2:48:21(Net)
順位 総合17位 年代別10位(特別賞)

Dist. Lap  Time
05km 19'26" 0:19:26 第2集団に入る
10km 19'44" 0:39:10 集団の雰囲気が良くなり団結
15km 19'25" 0:58:35 眠たくなるようなスローペース
20km 19'50" 1:18:26 登りに備えて抑えペース落とす
Half     1:22:44 まさにドンピシャ。こんなに楽なHalf通過は初めて
25km 19'54" 1:38:21 登り区間 集団ばらける
30km 19'45" 1:58:06 アップダウンの区間で一人旅 やや無理してしまう 
35km 20'31" 2:18:38 最も楽に到達した35kmだが、無理がたたり足にくる
40km 20'28" 2:39:06 距離毎どんどん足がなくなるが、更に集中し追い込む
Goal 9'19" 2:48:23 味わったことの無い苦痛と共に、ラスト50mは特攻
(40-Goalは4'14"/km)

wakashio-coursemap.gif


■ レースレポート (長いです 本当に暇な方がよんでください。)

*レース前日

 館山に16時到着し、前日受け付けでゼッケンをもらってから宿に戻り、18時過ぎから最後の調整をする。すっかり日が暮れて、港の灯りと星がきれいだ。4kmのJogのあと1km1本の刺激入れ。走りのバランスは悪くない感じ。

 明日のレースで2時間45分を目指すか、2時間48分にしておくか、まだ迷っていた。42.2kmで3分の差は1kmあたりたった5秒しか変わらないが、自分の限界領域での5秒の差は、山の頂に踏みとどまるか崖から転落するかを分ける。2:48は当初の目標。2:45は府中多摩川ハーフの結果(1:18)を踏まえたストレッチ目標。3週間前から続いた体調不良から無難に考えれば2:48が至極当然。

 クールダウンでJogをしていると、突然「お前は45分で行け」と誰かに言われた気がする。内なる声かもしれない。何かそれに意味があるような漠然とした気持ちで45という数字を受け止めた。
 19時に夕食をたべ、さらに2時間後に押し込むように夜食を食べる。今の俺にはスタミナが足りないから兎に角沢山食べないと。胃袋は好調、、いや絶好調。

*レース当日

朝6時に起床してスーパーで買ったおにぎりなどを食べる。10時スタートの3〜4時間前に食べ終わりたいが、宿の朝食は7時からなのでちょっと遅いのだ。満腹になってから魚の干物と餅2個を押し込む。スタミナ、スタミナ。

時間ギリギリまでアップして、5分前にスタートライン先頭に謝りながら割り込ませてもらう。昨年レース中に走りを教えてもらった金哲彦さんがいる。

  私  「今年は生涯ベストを出しに来ました」
  金さん「焦らないで前半はとにかく抑えてください。」

有難いアドバイスをもらって、握手をして良いレースを誓う。
スタート1分前。目を閉じて、ランパンのポケットに入れたお守りに手を添えて心を落ち着ける。今までお守りなんて持ったことが無かったけど、今回は練習で履きつぶしたシューズの紐を持ってきた。3ヶ月間頑張ってきた自分を信じるために。


*スタート

号砲とともに渓流の如く選手たちが流れ出ていく。自分は第2集団に入るが、先頭集団は予想外にペースが遅い。強い選手は別大に流れて、2:40あたりの選手がけん制しあっているようだ。最初の5kmは19'26"で通過。予定は19'40"だったので、かなり抑えて入ったつもりでも一寸速かった。

第2集団は5kmを過ぎてメンバーが定着しはじめた。安定したいいペースで走る人を見つけて一緒に走らせてもらう。名前は奥木さん。荒川で2:40を目指して、若潮は30kmまで19'30"/5kmで押す練習との事で、この人と一緒に走らせてもらう事にする。ふと気が付くと僕と奥木さんの後ろには10人以上集まっていた。(ひえぇ〜責任重大?)

自分はレース中に話をするのが好きだ。「今日はどのくらいで走る予定ですか?」など会話をして仲良くなる。去年までいたSub3ペースの集団はみな余裕がなくて、話し掛けても無視される事もあったが、2:45を目指す集団は熟練した方が多くて、前半はしっかり抑えて走る事を知っているから和やかに会話が弾む。

中には高校生もいる。背の低い、まだ17歳の県立船橋高校陸上部 鈴木君

  奥木 「高校生でマラソンは体に負担が大きいぞ。無理しないでな」
  鈴木 「走るのが大好きなんです。先先週もハーフで1:21でした」
  泊  「そうか、じゃあ奥木さんの後ろに付いてエネルギーもらいながら走れ。
      前半は抑えるのが大事だし、背中から走りを盗め。」

こういった会話を通じて心が通い、いつしか集団は団結し一つの船のようになる。ここにいるメンバーは同じ目標に向かう仲間たち、同じ船に乗る乗組員。昨夜のJogで「お前は2:45」と受けた啓示は、この船に乗り込むのが理由だったんだろう。中にはGPS腕時計持参で、ペースを随時報告する仲間がいる。

  川久保「現在 1kmを3'55"で進んでいます。」

GPS腕時計はリアルタイムにペースが表示され、距離も割と正確に出る。奥木さんの体内時計と、川久保さんの測定結果で、第2集団は正確に進んでいく。

5〜10kmのLapは抑えて19'44" 通過は39'10" どんぴしゃ予定通り!4min/kmを切っているのに眠たくなるほどユトリがあるのが信じられない。ハーフまではこんな感じで行こうと再確認。

10kmまでずっと先頭を引いていたが、体力温存のために少し後ろに付かせてもらう。奥木さんは普段先頭を引いてコントロールしているが、集団のペースが若干上がると後ろに下がり、しばらく体力を温存。集団のペースが落ちるとすっと前に出て再び引っ張り始める。完璧なコントロールに脱帽する。

10-15kmのLapは19'25" 完璧なイーブンペース。多摩川の流れの如くスムースに、走りのバランスもいい。あまりにも楽なのでこのまま後半が頑張れるのか心配になってくる。集団のペースが落ちたのに気がついて自分も先頭を引いたりするが、何時の間にかペースが落ちていて奥木さんにフォローしてもらったりする。イーブンペースは中々難しい。

15-20kmのLapは19'50" 自分が先頭を引く時間が長かったので、落としすぎたかな?と尋ねると

  奥木 「この区間はちょっと落としました。」

次の登り区間に向けた作戦だったらしい。知らないうちに俺もコントロールされていた。恐るべし経験の力。
またこの頃から、左足に豆が出来始める。ちょっと気になるが無視するようにする。

wakashio-updn.gif

のぼりが続く20-25kmは20分超えを予測していたが、ちょっと頑張って19'54" まだまだユトリがある。22km付近からは登りが始まり集団がばらけ始め一人旅が始まる。奥木さんはきつくなり始めたのか、後ろに下がった。川久保さんは3人の小集団を引いて快調に飛ばしていく。高校生もそれについていく。第2集団の仲間たちはそれぞれ、自分のレースを走り始めた。

25-30kmはアップダウンが続く一番きつい区間。ここは20'30"を予測していたが、19'45"で駆け抜けた。このペースはやや無理があった。下りでじわじわと足にダメージを受け、動きの鈍さをハッキリ感じ始める。

30-35kmは下りにもかかわらず20'31" ここは19'10"位で行きたかったのに、今回のワーストLapをマークする。足に来て下りでスピードに乗れない。いよいよマラソンの醍醐味が来たと、腰のお守りをぎゅっと握り締めて覚悟する。しかし、過去7回と比べ最も楽に入った35km地点だし、まだまだ気持ちよく走れる。ここで弱気になったら落ちるだけ。

背中がずっと見えていた県立船橋高校の鈴木君がペースダウンし36kmで並ぶ。
  泊  「勝負はここからだぞ、負けんな!!」
  鈴木 「はい!有難うございます!!」
彼は結局2:54:18でゴールする 高校生の初マラソンとして、大変立派な記録だと思う。

35kmを過ぎて、大阪国際の橋坂さんがスタートした事に気がついて、大阪へ気合を送る。
遠藤さんも今頃苦しんでいるころだろうか?武運を祈る。
自分の足はどんどん動かなくなってくる。最初に大腿四頭筋の外側広筋の上の方が乳酸が溜まって動かなくなった。ビンタ食らわしてみるも回復せず、ついに痙攣し始めたので仕方なく最終手段をとる。走りながらゼッケンピンを外し、針先を3mm出して持ち、太ももに連打!血がにじんできたので針は間違いなく刺さっているが、ほとんど痛みを感じない程足の感覚が麻痺している。37km地点のエイドでエアーサロンパスを大量噴射するが、やはり何も感じない。足裏に出来たまめすら分からなくなっている。

足全体が鉛の様に重く、まともに使える筋肉が無くなって来た。1分ごとに事態が悪化していくのが分かる。同時にこれまでに経験したことの無い苦痛が僕を襲う。だけど苦痛は僕を止めることは出来ない。逆に苦痛がエネルギーになり、集中力が高まっていく。透明なトンネルの中に入っていくように、周囲の景色や音や、順位やタイムすらも気にならなくなって、自分の走りに集中していく。

  「はっ、はっ、はっ、はっ、、、」

1つ呼吸で吐き出すときに声が漏れ、その声が海岸通りの建物に反響して聞こえる。いつもならこのあたりで苦痛から逃げ出したくなり、自転車が走っていれば奪って乗りたくなるし、自動車が走っていれば後ろにしがみつきたくなる。歩けばどんなに楽かと何度も考えただろう。
だけど今日は全くそう考えない。とにかく走る。ただひたすら走る。この時の僕は一体どんな顔をしていたんだろう?走りの境地に居る時の顔。

35-40kmは20'28"だった。そしてラスト2kmの看板が出た。
  「あぁ、あと2kmしか頑張れないのか。もっと頑張らないと!」

もっと前へ、もっと前へ!!使える筋肉を捜して何とか進もうとするが、もう殆ど残されていない。腰まわりと足を引き上げる筋肉が僅かにまだ使えるので、非常手段的な走りに切り替える。足を引き上げまっすぐ突いて、そのまま骨にのって倒れこむように前に進み、腰を回して上体を持ち上げ、再び足を引き上げながら逆の足をまっすぐ突く。強い衝撃に膝よ壊れないでくれ。

また看板が出て、永遠に長いラスト1kmに突入する。正直に言うとこの辺りの記憶が曖昧だ。自分が何を考え、何を感じて走っていたのかすら覚えていない。ただゴールまでが1時間位に感じた事と、自分の吐く息と声が遠くに聞こえたのをうっすらと覚えている。

最後の曲がり角を抜けてゴールが見え、俺は最後の理性を取り除いて野獣と化し、雄たけびを上げてゴールへ突き進んでいく。

  「うぉあぁぁぁああああ!!!!!!!!!!!!!」

この自分の叫び声も自分のもので無いように、何か遠くに聞きながら、俺はゴールラインを切った。雄たけびは思いもせず自然に出てくるものだ。戦時の特攻はこんな心持ちだったんだろうか?

ゴールから数歩進んだ所で俺は全てを失ったように倒れこむ。

何も見えず、何も聞こえない、、、、、

苦痛すら感じない、、、、、

俺はまだ生きているんだろうか、、、、、


気がつくと役員数名が僕を取り囲み心配している。
  役員「大丈夫ですか?立てますか?救護へ行って寝ましょう。」
僕の両肩を抱えようとする役員の皆さんに
  泊 「大丈夫です、自分で立ちます」
気合を入れ、力を振り絞って立ち上がると、その気迫に役員が驚いている。


ふと目を向けると、そこには第2集団の仲間たちが集まっている。
高校生「あの集団にいて気持ちが楽になりました。力を出せた気がします。」
川久保「ゴール前最後の走りはすごかったですね。後半追い込んだんじゃないですか?」
とまり「川久保さんも2:46なんて素晴らしい記録じゃないですか。」

仲間と心が通い、自分がマラソンを成し遂げた事を想い、思わず涙がこみ上げてくる。

「よくやった、よくやったよ。」

抱き合いながら、お互いを称えながら、もう気持ちが言葉にならない。




結果が掲示され、年代別10位に入ったことを知る。入賞ではないが、JR東日本から特別賞を授与された。表彰台で館山駅長からびゅう商品券をもらい、深々と礼をする。席に目をやると、第2集団の仲間たちが僕の目を見ていてる。

一人ひとり視線が合って、もうそれで全てが通じあう。

僕を信頼する視線、心。


僕は今年の若潮マラソンを走るにあたっては「一生に一度くらいマラソンをまじめに練習して、今日は生涯ベストを出して終わろう」と思っていた。当初の目標2:48を出した結果に満足しているが、第2集団の仲間たちの目を見て、まだこれで終わってはいけない事を自覚する。

自分が限界だと思っていたものは限界ではなく、努力は無限なのだから、
僕はマラソンにまだまだ学ぶものがある。
posted by とまとま at 11:16| 東京 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月01日

若潮マラソン 8年間の軌跡


1998 3:24:49 初マラソン。風邪を引いて非常に体調が悪かった。
1999 3:03:32 Sub3狙い、35kmからの5km19分台狙い41kmで朽ち果てる。
2000 2:56:58 前年の失敗を踏まえて、順当に走りSub3達成
2001 3:10:04 2:48に挑戦し、玉砕。35kmから6'/km以下に落ちている。
2002 2:58:05 自走でSub3を達成
2003 2:58:36 膝の故障を克服してSub3
2004 応援   フロリダ後のOffのため。応援と撮影しながら50km走った
2005 3:35:49 IMNZの調整で練習。ハーフまではSub4組と同行の後、ビルドアップ



posted by とまとま at 19:36| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月28日

府中多摩川ハーフ 参戦記

20051123府中多摩川ハーフtomarun.gif

■事の始まり

今年は生まれて初めて「フルマラソンに真剣に取り組もう。」と思いたちました。フルマラソンは何度か走りましたが、今まではトライアスロンの練習の一環として取り組んでいました。私が一番好きなのは「バイク」で、マラソン前でもランはやっても250km/月でしたが、一生に一度くらい、ランをトコトン練習して、マラソンの自己ベストを作ってみたかったのです。

目指すは来年1月末に館山で開催される「若潮マラソン」です。今年はバイク練習をやめて、ランに集中することにしました。無理も無く練習を進めて、気がつけば10/23までの30日で340km走っていました。生まれて初めて300kmを超えた足は、今までの感覚とは違います。レース前日の刺激入れで、1km 3'30"はゆとりが有りすぎて「刺激にならなかったか?」と心配になりました。これまでにない感覚です。
日曜日、皇居で5kmペース走した際は足が重く、頑張ったのに18分11秒しか出なかったので心配でしたが、前日に気持ちよく走れたので、レースでも積極的に走ろうと思えました。


■レース直前

前日はAM0:30まで会社で特許を書いていたので、ちょっと寝坊して9:30に朝食。しかも食べ過ぎて、会場に向かう3kmでアップしていたら腹が痛くなりました。仕方なく歩いていると、後ろから自転車のベルが「チリンチリン」と鳴りました。

端によけてもまた、嫌がらせのようにベルを鳴らすので、どんなヤンキーかと振り向いたら、なんと、「フサイさん」でした。「道が分らないから教えて〜」って言うけど、あなたは地元民じゃ〜ありませんか?仕方なくフサイさんを従えて、軽いJogで健康センターへ向います。鼻息フサイさんは相変わらずでしたが、背中の子供はかわいかったです。

■レース前半

府中駅伝もそうですが、府中市陸協は何かと「お堅い」。60分前受付・20分前のコール・10分前にまたコール。2回も3回も呼ばなくても、スタート時間になれば勝手に集まりますよね?しかも年代別にきっちり2列に整列させられて、そのままスタートラインに並ぶものだから、どう見ても遅い人が最前列に並んでいたりして、要領を得ない。ずうずうしく割り込んで、なんとか2列目をキープしてスタートを迎えました。

先頭のおっちゃんはやっぱり遅くて邪魔だったけど、バトルもなくきれいにスタート。折り返すまで下流から向かい風が吹いているので、なんとか集団に入りたい。ちょっとペースが速いけど、15番目くらいで、4〜5人のグループに入る。

「ハーフマラソンは10kmの延長かなあ?それともマラソンの半分か? 10kmとマラソンじゃ全然ペースが違うぞな、、。」 前日に作戦を考えていましたが、オカマもハーフも経験ないので、どんなペースで行けば良いのか分からない。前日調子がよかったし、慎重にペース配分するよりは最初から突っ込んで、行ける所まで頑張ろうと作戦を立てました(作戦になってないって?)

なれないペースでスピード感も無く、予定以上に突っ込んでしまいました。10km通過が「10kmの自己ベスト+10秒」で、「速すぎた、やばい!?」と一瞬焦りましたが、動きはよかったし、楽に入れたので気にせずそのまま行きました。

■レース後半

後半つけが回ってきて、10km過ぎてから徐々に足の力が入らなくなりました。集団からじりじりと遅れがちになり、15kmの折り返しでついに千切れてしまいました。呼吸も頭も楽だったし、やる気も有ったし、ほかに何も問題ないのに、とにかく足が動かない。

追い込みたい、追い込みたい、
もっと速く走って苦しみたいのに、走れない!

「リズム!リズム!」 とか、「うで振り、うで振り」 とか、
「くっそ〜、こっから前の集団に追いついてやる!!」 とか、
気合だけ空回りして、地面に力が伝わっていかない。歯痒い気持ちを抑えられず、

  「くぉら〜っ、シッカリ仕事せんか!!根性見せろゴルァ!!!(怒)」

自分の太ももにビンタを食らわしますが、それで速くなる訳でなし。かといって、他に手の打ちようもないままレースが進んでいきます。(くそぉ、、書いてて悔しくなる、、、)

後半は追い込んでたっぷり苦しむ予定だったのに、ラスト4kmでは1km毎のLAPが3'50"〜52まで落ち込みました。後ろの朝日警備のおじさんの足音を感じて、今まさに餌食になっている事を自覚。抜かれても反応できず、そのままの流れでゴールの野球場になだれ込みました。

ゲートをくぐると、アナウンスが入りました。
「ゼッケン22xx番、とまとまくん、 フ ル チ ン ズ 」


そう、私は水泳部の仲間と勝手に組んだトライアスロンチーム「フルチンズ」でエントリーしていたのです。まさかあの「お堅い」府中陸協が「フルチンズ」をマイク使って言ってくれるとは思いませんでした!このハプニングに気分よくしてゴール。タイムは?1:18:11だ! 本当か?? ホントだ!!(偶然か、分と秒が、皇居の5kmP.T.と同じだ。)

■レース後

「あら、捻挫してる」 ゴールして歩き始めると、右足を軽く捻挫しているのに気が付きました。きっと、つづら折りコーナーをフルスピードで抜けたせいでしょう。バイクで鍛えた筋力に物を言わせて、コーナー2つで1秒くらい稼ぎました。

ゴール後、レース後半に足が止まった事を、会社の先輩(実業団の陸上強化選手だった人で、元世界陸上マラソン代表)に相談し、足りていない練習を指摘してもらいました。4分/km以上でのペース走、距離走などが不足しているとのことです。早速導入することにします。レベルの高い人にかこまれて、すぐにアドバイスももらえる、練習の相手もしてくれる、こんな恵まれた環境にいるのが有り難いです。



ここ数年は悪い意味でレース慣れしてしまい、うまく行かないレースで投げてしまう事がありました。でも最近は、ちょっと考えが変わっていました。 「このレースが、僕の生涯の最後のレースになるかもしれない」と考えて走るようになったのです。(これは大げさではない事実だと思います)今回は最後5kmで追い込めませんでしたが、真摯に取り組むことで新鮮な発見があり、また終わってから非常に清々しく、前向きな気持ちでいます。

初めてのハーフを終えて、これまでの練習の手ごたえを感じました。「ハーフの2倍+10分」がフルマラソンのタイムの目安だと教わりましたから、単純計算で現状の力は2時間46分22秒。若潮マラソンコースの難易度など考慮しても、48分はストレッチ目標にならないと思いました。若潮は2時間45分を狙って行こうと思います。

自己ベストを12分更新するのは冒険のようにも思えますが、この身体がどこまで強くなれるのか、生涯に一度の挑戦のつもりで、取り組んで見たいと思います。
posted by とまとま at 09:40| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月23日

府中多摩川ハーフ 1:18:11

30歳台一般の部で4位でした(表彰逃しました)

5km 17'48"
10km 36'15" 18'33"
15km 55'00" 18'45"
20km 73'58" 18'58"
Goal 78'11"
(所感)
初めてのハーフマラソンでよく分からなかったので、慎重にペース配分するよりは、最初から突っ込んで、行ける所まで頑張ろうと作戦を立てました(作戦になってないって?)予定通り突っ込んでしまい、最初の10kmは"10kmの自己ベスト+10秒"だったので、「やばい!?」と一瞬思いましたが、動きはよかったし、とても楽に入れたので、気にしないでそのまま行きました。

後半つけが回ってきて、最後は足が動かず追い込めませんでした。呼吸も頭も楽だったし、やる気も有ったし、ほかに何も問題ないのに、とにかく足が動かない。太ももをビシビシ叩いたり、「リズム!リズム!」とか、「うで振り、うで振り」と走りを変えたり色々工夫したのですが、足が動かないのです。速いペースに筋肉がついてこれなかったんだと思います。

とにかく目標の1:20が切れたことと、課題が見つかったのが収穫でした。

会社の先輩に、ハーフのタイムx2+10分がマラソンのタイムだと教わりました。
計算すると2:46:22です。若潮マラソンの目標タイムは2:45に上方修正します。
ただし実現には、弱点の克服にペース走(距離走)入れて、足作りが必要です。
マラソンも面白いですね。
Hart rate 平均178bpm
posted by とまとま at 17:48| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月08日

IronMan New Zealand(前半:swim〜Bike1周目まで)

レースの翌朝です。夢のような1日を終えて、僕の記憶に在る昨日の出来事が現実のものだったのか、頭の中でよく理解できていません。筋肉痛と倦怠感。そして、例えようの無い満足感が、有るだけです。

レースはスイムが自己ベスト(1:02@3.8km)で、バイクの第一周回まで順調でしたが、2周回目でコースミスをして、180kmのコースで200km程走りました。
目標を見失って集中力を欠き、ランでは途中潰れて倒れていましたが、地元taupoの人々の声援は、これまで経験がないくらい盛大で、ゴールは12時間xx分(覚えていない)ハワイのクオリファイは取れませんでしたが、良いレースだったと思います。
本当に楽しい一日でした。Big experience of IronMan


2日経ち、3/7です。ネットカフェで書いています。
今の気分は、やはり言葉で言い表せない。
結果を出せなかったのに、不思議と悔しさがないのです。
何とも清々しい気分で、
いちばん大きいのは、応援してくれた人たちへの感謝の気持ちです。
応援が無ければ本当にゴールにはたどり着かなかったとおもいます。


以下、レースレポートです。レース前の意気込みはこちら

記事にはコメントをつけることが出来ます。
読んだ感想、お叱りの言葉などございましたら、ご遠慮なくお書き込みください。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
■IronMan New Zealand レースレポート
日時:2005/03/05 AM7:00スタート
場所:ニュージーランド タウポ湖周辺
距離: Swim:3.8km Bike:179.2km Run:42.2km
結果:12時間16分08秒 525位
    SWIM 1:02:23
    BIKE 6:50:55
    RUN 4:09:07

大会HP :http://www.ironman.co.nz/

■レースの朝
2:30 自然に起床 体が重いが、気にしない。
3:00 朝食作成:餅2個、焼き鮭、ご飯、ぶっといソーセージ一本
5:00 持ち物チェックと用意
5:45 ベッドで瞑想。体をリラックスさせ、心を無にする。
6:00 出発。ナンバリング(足にマジック書き)と、バイクに補給食類をセット。
6:35 ゴーグルを忘れたことに気づき、宿までJog ちょうど良いアップになる
6:45 ウエットに着替えてスイムのアップ開始。水温20℃。波なし。泳ぎ易い。

■ スイム

自分はスイムが苦手で、過去三回のIM(=IronMan)では、1:06。
スイムのウォームアップが十分に出来なかったため、スタートダッシュをするか迷う。出だしで潰れる可能性が怖いが、勇気を持って最初から勝負に出る事にする。ハワイのクオリファイに向けて、一分でも欲しいので、バトルは荒いが先頭に陣取ってスタートを待つ。選択の余地は無い。
スイム
AM7:00に1200人の一斉スタート。引き離す泳力がないので予想どおりバトルに巻き込まれる。IMで唯一、参加者同士で敵意を感じる時間だ。
でもフロリダに比べたらバトルは穏やか。人数少ないし、直線が長いので最初の位置取りが致命的にならないためか?もう少し後ろの方では、バトルらしいバトルもなかったそうだ。

ガタイのいい外人の間で、揉みくちゃになりながら、負けずに泳いで行く。手の入水位置には足が在ったり、人が真横でくっつく位の場所にいたりなので、フォームなんて目茶苦茶なまま気合だけでダッシュする。
ガンガン腕を回し続けて50m....100m....息が苦しい....150m....腕が重くなって来たので、巡航スピードに切り替える。抜かれる時に接触が増え、背中に乗っかられたり殴られたりする。

ちょうど良さそうなパックを見つけて中に入る。一人で泳ぐより全然楽だ。半分の力でいい。いつも気づかぬうちに一人になっていたりするので、気をつけながら泳ぐ。折り返しのブイでのバトル(横に広がっていた人がコーナリングで集まる)は、大したことがなかったのでほっとする。

最後のブイを回ってゴールへ向かうと、パックは自然にバラバラになって、みな最後のスパートに入る。水を上がってゲートでタイムを見ると1:02 自己ベストで小さくガッツポーズ。最初の関門はクリアだ。


■トランジット1
スイムをあがると、トランジットエリアまでは階段を含め400mも走る。(複雑なバイクコースもそうだが、どこか無理の有るコースレイアウトだ。)柔らかいマットが敷いてあるが、狭いので行列している。スイムが速ければここでも有利になるので、自分の遅さを恨めしく思う。

抜く時にはアスファルトの上を走るが、スイム上がりの裸足で走るため痛い。自分は背中(ウエットスーツの中)に旅行用スリッパを忍ばせていたが、いつの間にか片方無いので。片足だけ履いて走る。濡れた人工芝マットの上でスリッパが滑るのでちょっと失敗。

気温が低く、吐く息が白い。ウエットを脱ぐと、湯気が立った。
練習どおりに着替えを素早く済ませ、バイクスタートする。5秒でも惜しい。その5秒のためにハワイを逃すかも知れない。


■バイク  179.2km  2周回

靴下で作ったアームカバーをして、バイクの上で最初の食事でおにぎりを食べる。
追い込んだ後では固形物が食べられなくなるので、スタート数分はゆっり出て、アップと栄養補給の時間にしている。
湖沿いの通りから、左折してタウポの町中を離れて行く所で、長い上り坂がある。「タウポの登り」はコース一番の坂で6〜7% ここを2回登ることになる。
自分はゆっくりな積もりだが、どんどん人を抜いていく。飛ばし過ぎ?

朝の8時で気温は10℃くらい。バイク乗車直後にはスイムで暖まっていたので気にならなかったが、体が乾くころには突き刺すような寒さに変わる。風が無いのが救いだが、15kmも進むと手足の感覚が無くなって来た。こんな寒さは日本で慣れっこだが、気温10℃でこんな薄着はしないし、今はレース中だ。筋肉が冷えたままペースを上げるのはリスクを伴うので、もう少し寒さ対策をしておくんだったと、甘く見ていた自分を後悔する。ビニール一枚巻いておけば、足は暖まったはずだ。

寒さをこらえながら、なかなか上がらない太陽に祈る。
   「早く暖かくなってくれ」 
それでもNZL(ニュージーランド)の太陽は、ゆっくり上って行く。
下りに入ると霧がかかっていて、とても夏とは思えない。
林の中を抜ける道は、曇に隠れた日の光の下で灰色に見える。
鮮やかなはずの木々の葉も、草原も、全部灰色だ。
郊外に出ると、NZL特有の荒い舗装で、
容赦ない振動が続く。


□バイク30km通過。
同じエイジグループかどうかは、ふくらはぎに書かれた記号ですぐに分かる。
同じエイジに抜かれると、「我慢しなければ」と「追わなければ」の間で、葛藤が起きる。未だ体が温まらないのでしばらく我慢していたが、やはり反応せざるを得ないと思い、追撃を始める。(後にこれが失敗の引き金となる)

太陽は上がって来ているが、厚い雲で未だ出てこない。寒さで足先の感覚が無い。メーターを外しているので何キロ出ているか分からないが、入っているギヤから速い事がわかる。37〜38km/hくらいか?あるいは40km。
イマイチよく分からないが、苦しい感じも無く回せる。調子が良い気がする。

□バイク47km地点。
(2周回のうちの)第1周回の折り返しまでで、順位を数えると約120位(20人程度の誤差が有ると思う)。最終的に50〜60位に入りたいのでランで追い上げられる事を考えれば上出来だ。
折り返し前後の10km程度は、路面がスムースで日本と同じくらいだ。途中もスムースな舗装が多く、車がなめしてくれた道を選ぶなど工夫すれば嫌になるほどの荒い舗装は全体の半分くらいだ。

気が付くと補給食のボトルが半分迄減っている。ちょっと食べ過ぎだ。少し腹が重い。普通は一緒に水を飲んで薄めるが、寒くて飲んでいないせいもあるだろうな。しばらく補給食を飲むのを停止する。

沢山のマーシャルとレフリーによるドラフティングチェックは非常に厳しく、みんな行儀よく走っている。ドラフティングする者は見せしめのようにコース上で4分間の停止だ。コースも荒い路面と起伏が結構有って、集団になりにくい。結果、ドラフティングなしの、公平なレースが保たれていると思う。

□バイク70km地点
補給をとりすぎた影響で腹痛が出ている。激しい振動もあいまって、胃にかなり堪えるので、正露丸を1錠飲む。
この時点でやっと暖かくなって来た。しかし同時に疲労感もどっと出てきた。寒さで感覚が鈍っていたのか?飛ばし過ぎたようだ。少しペースを落として、回復を待つことにする。上り坂で集団からちぎれる。
1週間前から引きかけて、何とか抑え続けていた風邪の影響か、頭もぼんやりするが、集中力でカバーする。


□バイク90km地点
第1周回終わり、2周回目に入る。2周回目はコースが一部変わるので要注意だ。
足は回復し始めてきたが、まだ全開にするには早いので、2度目の坂もゆっくり入る。1周回終了の印であるリボンをもらう。
この先は分岐で間違え易い。
前日の選手説明会でのレフリーのアドバイス
   「不安だったら、止まってマーシャルに聞いてください」
を思い出しながら、坂を上って行く。


   (中半:IronMan New Zealand(中:Bike2周目〜ランスタートまで)に続く
posted by とまとま at 15:18| Comment(0) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

IronMan New Zealand(中:Bike2周目〜ランスタートまで)

 2周目はコースが少し変わる。

説明するのも難しいが、簡単に言うと1周目はdの字で、
2周目はループがひとつ増えて、8の字にツノがはえたようなコース。
(dの輪っかが2つに増える)

2周目へこれから向かう選手と、帰って来た選手同士がぶつからないように、
併走する部分が8の字の真ん中のライン(8←ここ)になっている。
選ばなければならない分岐が2つ発生するので、ちょっと複雑だが、
各分岐にはコースマーシャルの案内があるし、目印に色つき輪ゴムが渡される。

complexed bike course

□バイク99.7km地点〜 魔の分岐へ

坂を上り切ると、郊外の道。第一の分岐(1周目はここを直進)を左折して、
2周目を終えた速い選手たちと合流する。自分は回復を待つためにペースを
落としているので、見慣れた選手の姿は消えてしまった。
分岐を自分で判断する必要が有る。

次の分岐でどっちに行くのか、この文章を書いているこの時点では、
8の字と整理されているし、間違い易いポイントも知っているので分かるが、
走っている最中には、当たり前のことが出来なくなっていた。
バイクに地図を張り付けてあるが、今どこなのか分からないので役に立たない。

しかも地図では左右に分岐して見えるが、選択は「右折」か「直進」だ。
表示を見るが、地名がゴチャゴチャ書いてあって、可読位置から通過までの
一瞬では判別不能。

「右折か直進か?どっちなんだ?」
 →「よく分からない」
   →「マーシャルに聞こう」

分岐が近づいて、マーシャルに腕のリボン(黄色)を示すと、
「真っすぐ行け」と指示されたような気がする。周囲の選手も多くが真っすぐ
進んでいく。その中には一緒に坂を上ったメンバーもいる様だ。
でも、なにか変だ。本当に真っすぐなのか?

僕は30mほど行って止まり、戻って再度、分岐点マーシャルに確認する。
「I have an yellow. Which way shoukd I take?(黄色はどっち行けば良い?)」
「Go straight!(真っすぐよ!)」 マーシャルのおばちゃんがいう。

疑念が晴れない僕は、けげんそうな顔で「I just have one yellow ribbon....」
「Go Straight! Straight!」   周囲の観客も真っすぐ行けと言う。
「??????????????????????????????????????」
頭の中でクエスチョンマークが256個点灯する。
もう混乱して全然分からない。

きっと俺の頭がボケているんだろう。
実際ボケて、小学校低学年並の判断力しかないしな。
マーシャルも観客もそう言うんだから、俺が間違っているんだろうな、
と、納得して真っすぐ行くことを選ぶ。

ここで何分も費やすゆとりは無い。先を急ごう。


□ 再び90km地点。 疑問が確信に変わる時

坂を下って行くと、だんだん町並が増えて来た。何か嫌な感じだ。
「何だ?何で?何が?何でだ?」

さらに進むと見慣れた店を発見。疑問がやっとここで確信に変わる。

 「俺 は コ ー ス を 間 違 え て い る !!!」


スタートと分岐点を結ぶループは、コース一番の難所を含む、1周17.4km。
試走した時は、51分かかっている。レーススピードでも40分/周だろう。
1〜2分を争っていたのに、5分が重いと言っていたのに、
一瞬のミスで40分を失った。
なんて取り返しのつかないミスをしてしまったんだろう。
コースをきちんと理解していなかった自分を悔やむ。
失意のBike
戻るか?いや、ここまで来てしまったらもう一回回る方が早いか?
コースを逆送なんて、して良いのか分からないし、車も一杯走ってるし、
どうせ下り切っているし、もう一度タウポの坂を登ろう。

事実を冷静に受け止め、焦りは全くなかった。
ただ、40分を取り戻せる自信も無かった。
僕にその力があれば、そもそも苦労はしないよな。


□ 再び99.7km地点。

3度目のきつい坂を上り、第一の分岐を抜け、第二の分岐に到達して、
再度マーシャルに確認して見る。「Which way should I take?」
答えは同じだ。「Go Straight! Straight!」

僕は地図を見せながら、「Where I am ?(この地図で今何処にいるの?)」
と聞くが、おばちゃんも他の数名も答えられない。現場は混乱している。


マーシャルの指示を無視して僕は右に曲がり、2周目で初めて通る私道部分に
入った。草原の真っ只中を突っ切るため、遮る物が全く無く、これまでと
全く違う景色が新鮮に感じる。と同時に安心する。

私道部分は特に路面が粗い。日本で言ったら仮舗装のレベルだ。
まるで振動試験をしているようだ。
途中で選手に話しかけると、お互いに声が震えているのが可笑しかった。
「わ〜れ〜わ〜れ〜は〜、う〜ちゅ〜う〜じ〜ん〜で〜あ〜る〜」
とか、ふざけて見せる。


□ 2周目折り返し(137km)まで

僕は目標を失ってしまった。がっくし。
平地で踏んで見るが、気持ちが続かない。
体を痛め付けるためには、必要なモティベーションが無くなってしまった。
これから一体どうしようかな? 我慢して練習していたのは一体何だったんだ。
どれだけの時間やお金を、このために費やしたんだろう。

バイク110km地点 私道を下り切って、林の中を抜ける道に入る。
ふと気が付けば、今や林の中の道には太陽の光が注ぎ、凍えていた選手たちを
暖かく包んでいる。木々の緑は、灰色だった1周目とは見違えるばかりの
鮮やかさに変わっている。NZLは緑が美しい国だ。すばらしい自然の中で、
僕は癒されて行く。
image/tomatoma-2005-03-10T12:25:07-5.JPG
僕がハワイに行こうが行けまいが、この美しい自然が失われる訳でもなし。
小さなことで落ち込んでいる自分が、馬鹿らしく思える。
「そうだ、行きのバスの中で、ここでのんびりロングライドしたいと思ったよな。
 ひとつ夢をかなえるチャンスじゃないか。」すっかり気持ちは切り替わって、
僕はレースと自然を楽しむ、エンジョイ派に変身した。


120km付近で、白戸さんを含む集団とすれ違う。かなりのペースだ。
マーシャルバイクがベッタリ併走して、ドラフティングを見張っているので
選手はきれいに7m空けて、8人ぐらいの集団で進んでいる。
見ていて素晴らしい。

もうしばらくして、僕のいた集団にすれ違う。
白戸さん達の集団とは迫力も秩序も違って、バラバラに走っている。
暗黙の了解がここには存在せず、みな好き勝手に走っている感じがする。

2周回目の折り返しで、オレンジの輪ゴムをもらい、また安心する。


□ 2周回目の折り返し〜バイクゴールまで

NZLの自然はますます美しく、色鮮やかに輝いて見える。
路面の振動にも慣れて来た。しかも気になるのはコースの半分程度で、
あとは日本と同レベルだ。

見渡す限り草原の中の道で、僕は静かにバイクを降りて、草むらにこの身を
横たえてみる。レースの喧噪を離れて見上げるNZLの空は、雲一つ無く真っ青で、
澄み渡っている。心地よい風がやさしく頬をなぜて、僕の心は空っぽになる。
何時までも、こうしていたいな。

気が付くと体中に虫たちが集まっていた。
スポーツドリンク(砂糖水)を体に吹き付けていたから、甘い汁に誘われたんだ。
バイクに戻ると、バイクも虫だらけだ! 
蝿やらなんやらが、ベトベトした滴の跡に群がっている。
こりゃひどいな。僕は虫を払って早々に再スタートする。


再スタートを切ると、向かい風が強まっているのに気が付く。
160-170km地点はだらだら上りで、路面も特に悪い。
これに向かい風の悪条件が3つそろって、30km/hなんてキープ出来ず
使うはずも無かったギヤ比まで落とす。
アイアンマンは決して楽はさせてもらえないな。

3度目ともなれば見慣れた周回コースを戻って、タウポの町へ入る。
観客の声援がすごい。カナダとフロリダで比較すると、観客数も声援も一番凄い。
時計も順位も見ずにゴールする。 分かっているのは、まだ日が高いこと位。


□ トランジション2

バイクゴールからトランジションは非常にスムースに入れるレイアウトだ。
真っすぐ入って、真っすぐ着替えテントに行けば良い。
靴を履いていると、ボランティアが日焼け止めを塗ってくれる。
至れり尽くせりだ。

補給食は750mlボトルに1/4残した。
バイク距離の1/4で半分を。残り3/4で1/4を口にしたことになる。
水分は、前半は殆ど要らない位だった。
後半も飛ばさなかったため1.5lしか飲んでいない。


「さて、ランはどう走ろうかな? とにかく楽しもう。」
テントの外の強い日差しの中に、僕は走りだす。
この先に訪れる苦痛も知らずに。





□何故、マーシャルが逆を指示したのか?

(但し書き)
本質的には、コースをしっかり覚えていない自分がミスの原因だから、
マーシャルを責める訳には行かない。自分のレースだから、責任は自分にある。

一生懸命やってくれたボランティアの方々の姿をみて、この失敗を責め立てる
事は、心情的にも出来ない。

ただし実際の問題として、プロを含む多くの選手があの分岐で間違えたようだ。
分かりやすい表示や、確実な確認方法が望まれる。だから原因を考えて見る。


(推測1)
前日の選手説明会で、周回チェックの輪ゴムは、「1つ目はオレンジ色で、
2つ目は黄色」と言われていたが、実際には逆だった。
おばちゃんが「黄色=真っすぐ」と教えられていたなら、
彼女は正しいことをしていて、リボンの配布だけが間違っていたのだろう。

(推測2)
黄色いリボンをつけた私の左腕には、赤いIDタグも巻かれていた。
(IDなので選手ナンバーがかかれている)
普通は右手にするが、僕は利き腕に何もつけたくないので左にした。
赤いIDをオレンジと間違えて、2本のリボンとして見られたのかもしない。
posted by とまとま at 15:16| Comment(0) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

IronMan New Zealand を終えて(後半:ランスタート〜ゴールまで)

□ ランスタート

ランはスタートゴールが離れている、変則2周回のコース。
しかも2kmほど行ってから、折り返し、元の方向に戻って13km位進んでから折り返し
(これも言葉じゃ難しい。)
何かメリットがあるんだと思うが、考え過ぎのコースレイアウトだ。

□1km地点
僕が1周回目の1km地点で、2周目の22km地点の白戸さんとすれ違う。
かなり苦しい表情で、腰も落ちている。追いかけてみたい気もするが、
苦しい時に迷惑だろうと思ってやめる。

5分半/1kmのペースでタウポの坂道を走って行く。
何処までも何処までも、観客と声援が途切れない。凄いところだ。

2.5km間隔にくるエイド毎で止まり、じっくり補給する。なるべく固形物も
食べるようにするが、何度も戻しそうになる。フラットペプシ(ガス抜き)
を主にとる。あまり多く飲むと苦しいが、飲まないとガス欠になり、加減
が難しい。正露丸をもう1錠飲んでおくべきだった。

風邪の影響か頭もふらふらする。


□ 14km地点

ゆっくり走っていたつもりだが、15kmでの折り返し手前で、白戸さんとすれ違い、
あまり差が広がっていないことに気が付く。この目で白戸さんの走りを
もう少し見てみたい。そんな衝動に駆られて、14km地点から4分半/kmにペースを
上げる。白戸さんは32km地点だ。あと10kmで30秒/kmずつ縮めて行けば追いつける。
迷惑にならない程度にやってみよう。

□ 22km地点
ところがゴール近辺(私は22km地点)まできても、白戸さんの背中が見えない。
後半持ち直して(或いは、復路は下りベースなのでうまく力抜いて走って)
良いペースで走ったんだろう。さすがは白戸さんだ。
あそこから3:36に纏められるのは、凄いことだと思った。
普通の人間なら潰れてしまうだろう。


□ 24km地点 〜〜 集中力が切れた男の末路 〜〜

追いつけなかったと思うと、少し気が抜けてしまった。
とたんに、足が重くなり始める。風邪の影響か頭もふらふらする。
ペースを落として回復を待つ。6分/kmまでおとすが、回復するどころかどんどん
つらくなってくる。1kmが長く感じる。立ち止まると、過呼吸で呼吸が止まらない。
過呼吸の症状は、昔陸上部の陣馬山縦走で経験がある。
そんなに追い込んでないはずなのに、なんでだ?

頭の中でホルモンがデタラメに分泌されている。
目の焦点が合わなくなり、吐きそうだし、呼吸は止まらないし、足も手も感覚
が鈍くなっている。何かを考えようと思っても、デタラメに分泌されるホルモン
に邪魔されて、考えがまとまらない。頭の中まで目茶苦茶になっている。

27kmで僕は遂に歩き始め、28kmでは立ち止まり、うずくまってしまう。
気持ち悪い、頭がふらふらする。体を横たえて、暫く休むことにする。
さっき草原で寝ていた時とは、大違いだ。
このまま気を失ってしまえたら、どんなに楽だろう。
速く走っても、遅くても、アイアンマンの厳しさは変わらないなと思う。

5分も寝ていただろうか?(時間の感覚もない)少し回復したと思い
軽く走り始めるが、すぐに目眩と、気持ち悪さで歩いてしまう。 
19時30分の日の入りまでにはゴールできると思ったけど、この分では絶望的だ。



□ 29km地点  〜〜 邂逅 〜〜

視点も焦点も定まらないまま、とぼとぼと歩き続ける。
タウポの人々の声援は相変わらず凄いが、何を言っているのか頭に入ってこない。
全部ただのノイズだ。

そんな中で、僕の名前を呼ぶ声がする。
はっきり見えないが姿からきっと地元の人達だ。
ゼッケン番号で、名前を調べて呼んでくれている。
  「トマリ〜! #$%&*\+@>?*& 」
何を言っているのか正確には分からないが、とにかく俺に頑張れって言ってる。


「....そ..う..だ......俺...は...頑張....ら..ないと..な.......
頑張り..に...此処...来..たん...だ..よ.......な......」

心の中で消えかけていた炎が、酸素を得て少しずつ燃え始める。
頭の中でデタラメに分泌されるホルモンたちを、
打ち消す量のドーパミンを自分の意志で分泌する。
平たく言うと「集中力を上げる」だ。

まず最初に視点と焦点が定まり、視界が開ける。
   さらにアドレナリン増量.....増量....!...増量!! 
   集中力全開。全開。全開。全開!全開!!

すると今まで閉じていた器官が、再起動を始める。
ホルモンの分泌制御は、もはや完全に僕の意思の支配下に入り、
吐き気は消え、手に当たる風や、着地の足で路面の状況がハッキリ感じ取れる。

神経のネットワークを経由して、体の各部の損傷をチェックする。
左アキレス腱に軽い損傷を発見するが、大腿と腰部の筋肉群が生きているので、
体重移動を工夫すれば問題ないレベル。爆弾をかかえている右膝内側は、やはり
痛みを感じるが、着地時にひざが落ちないようにすることと、スムースな体重
移動で、これ以上悪化しないだろう。

チェック完了によりグリーンランプが点灯し、僕は遂に走り始めた。

あの応援の人達が、僕が走り始めたのを見て、
自分らの意志が僕の心に通じた事を知り、歓喜の声を上げる。
その声がまた、僕のエネルギーになる。
  もう僕は止まらない。
人の集中力の凄さを、体現し、体験させてもらったから。


□ 集中力全開 そして感動のゴールへ

30km地点 しっかと目を見開き、力強い足取りで走り続ける。

31km地点 32km地点 33km地点 34km地点
       次々に現れる距離表示に 1kmが短く感じる。

僕が観客の声援に、握りこぶしと雄叫びで応えると、観客も2倍にして返してくる。

35km サンライトフィニッシャー(日のあるうちにゴールする人)も射程圏内

36km 僕の気迫に気が付いた観客が、僕の通過とともに歓喜の声を上げる。
   声がアーチのように僕を包んで行く。
   凄い。何故ここまで応援する? 涙が出そうになる。

39km 再びホルモンの分泌がデタラメになってくる。危険な状態。ピンチ!
   集中力全開。全開。全開。全開!全開!!
   この頃 ゴール間近なので、観客がハイタッチを求めてくる。
   出てくる手のひらに、自分の手のひらをぶつけると、エネルギーがもらえる。

40km 左アキレス腱の損傷が拡大。足首から下はぶら下がっているだけ。
   もう声が出せない。声援には握りこぶしで返事をする。

41km ドーパミンも、アドレナリンも、玉切れになってくる。
   気合!気合! と念ずるが、効き目が少ない。頼む!最後まで持ってくれ!!

42km ゴール前の直線に入る。
   観客席からハイタッチを求める手が数え切れない、一体何本出ているんだ?
   一つ一つ、力いっぱいたたきながら、ゴールに近づいて行く。
   

   ゴールテープにアイアンマンのマークだ。
     それを見た瞬間、感極まる。

    我慢を続けた冬のトレーニングの記憶や、
    応援してくれた人達への感謝の気持ちや、
     ちっぽけな自分への恥じらいや、
    ハワイに行けなかった現実などが、
  ごちゃまぜになった感情として一気に吹き出して、
もう何がなんだか訳が分からないけど、泣いている自分がいる。

 左手でゴールテープを掴み、高々と上げてゴールを切る。

   「Woooooooooooooo!!! I DID it!!」
finish

 ゴールの後、ボランティアのクルーによる手厚いもてなし。
 メダルを首にかけてもらい、温かいスープが差し出され、
 優しいマッサージが施される。

 競技者同士が固い握手をし、声を掛け合う「よくやったな!」
 アイアンマンでは、トップだけでなく全ての者が「勝者」だ。

 僕は夕日に染まる空を見て、アイアンマンの神様に感謝する。
 この試練をありがとう。僕はまたひとつ失敗し、与えられ、
 今後の人生をどう生きる(survive)べきか、少し教わった気がします。
 (大袈裟でしょうか? 大袈裟ではございません。)

 そしてタウポの町は、真夜中まで歓喜に包まれてゆく。
 幾つもの喜びと共に。

                    (終わり)




□ あとがき

 ハワイのスロットやロールダウンについては、周囲から少しだけ聞いていますが
 大変厳しかった(ロールダウンが少なかった分、レベルはフロリダ等の
 北米と同等だった)と聞いています。もし僕に何のトラブルがなかったとしても
 今回は取れなかったのではないかと思います。

 今回はバイクの分岐点でマーシャルのミスリードがありましたが、
 コースミスをした根本的な原因は、コースをきちんと覚えていない自分、
 心のどこかでマーシャルに頼ろうとしていた自分の甘さなのは明らかですし、
 一生懸命やってくれていたボランティアのマーシャルの方々に、
 文句をつけるのは、心情的にもできません。

 今回の失敗で、僕は次のようなことを思いました。
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 膨大な準備をして望んでも、一瞬のミスですべてを失う。
 そう分っていても人は失敗をする。だから人間なんだろうと思う。

 DNAが創造され、地球に生命が生まれてからずっと、
 突然変異を繰り返すことで、生命は環境に適応し、生き延びてきた。
 突然変異はすなわち、DNAのコピーミスだ。
 きっと生命は失敗をすることを運命づけられているんだと思う。
 それは次の発展のために。
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 だから僕は、今回のミスや、自分を含めてミスをした人々を悪く思うどころか、
 愛しくさえ思う。 失敗の中で学び、僕はまた生きる糧を得た。
 あの失敗をしていなかったら、こんな事は考えなかったと思う。
 トライアスロンは素晴らしいスポーツだと思う。
 真剣に取り組むと、必ず応えてくれる。しかも、期待していた以上に。
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 今回は、仕事が丁度開発の合間で余り忙しくなく、大きなチャンスでした。
 次にこんな機会がいつ訪れるのか分かりません。数年は無理だと思います。
 アイアンマンハワイの権利を取るために必要になる犠牲の大きさや、
 自分の人生を考えると、ハワイへのチャレンジは今回で暫くお休みにしようと
 考えています。
 幸い、エイジグループ(年代別)制度のお陰で、何歳になっても楽しめる
 スポーツです。またいつか、チャンスが訪れたら、また取り組んで見たいです。
 僕はハワイへの思いが強すぎるのか、レース中のトラブルで権利獲得の可能性が
 なくなると、レースを投げてしまう傾向にあるので、次に参加するときは無心で、
 1つ1つのレース自体を大事に走ろうと思います。

 最後に、こんなちっぽけな僕を応援してくれた人々に、深い感謝をこめて。
 ありがとうNZL。ありがとう、僕に力をくれたすべての人々。
 僕はここに生きています。しっかりと。





(2005.3.8 ニュージーランドを背にした機内で記す。)   泊 史朗













レースレポートはここで終わりです。こんな駄文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
以降の記事はレース前の日記などです。

記事にはコメントをつけることが出来ます。
読んだ感想、お叱りの言葉などございましたら、ご遠慮なくお書き込みください。↓たぶんこの辺(comment)から入れます

posted by とまとま at 15:14| Comment(2) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月07日

NZLの風景

Lake taupoLake taupo
image/tomatoma-2005-03-10T12:25:05-1.JPG
image/tomatoma-2005-03-10T12:25:06-3.JPGimage/tomatoma-2005-03-10T12:25:06-4.JPGimage/tomatoma-2005-03-10T12:25:07-5.JPGimage/tomatoma-2005-03-10T12:25:07-6.JPG

posted by とまとま at 12:25| Comment(0) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月04日

NZ日記05 2005/3/4 taupo2日目

朝7:00起床 5:00のつもりが寝坊した。
7:30 佐藤夫妻と幸さんとスイム 泳ぎ易い 水温21℃位 風強い 波高い 
8:30 帰って来てシャワー浴び 自炊 (マジックライス みそ汁 芋 卵)

(買い物作戦計画) 自炊は6回
 魚 野菜 
 食器洗剤 洗濯洗剤 
 Enduranceにストラップ
 シャツ パンツ バイクジャージ上下 
 10S chain wheel 42T / Fブレーキシュー

10:00 レジストレーション 体重62kg(秤が2kg多く表示していると思う)
11:00 バイクチェック(検査) とても念入り
12:00 買い物 10sのインナーチェーンホイール 95ドルもした。$10はtax
13:00 マックで食事。日本じゃ売ってない the-bossを選ぶ
    ビッグマックにトマトって感じ
14:00 チェーンホイール取り付け
    ボトル取り付けに迷う。ネバーリーチは重いからなあ。
    ブレーキシューは手持ちのカーボン用を差し替えて使用。
    だって買うと高いんだもの。
16:30 昼寝30分
17:15 起きて、カーボに行く準備
17:40 カーボへ
17:50 カーボ会場に到着。パレードの時間が押して、開始が遅れてる。
    アボリジニのダンスを見て感心。魂がこもっている。
18:10 カーボパーティ開始 料理にはすごい行列。
    残念ながら料理の質はいまいち。当たりもあるけど、外れも多い。
    飲み物が少ない(出遅れたので奪われたかな?)
20:00 ネットカフェへ行ってアクセス。日本からの応援メールが届いていて涙。
20:30 買い物 朝食
21:10 帰宅 Spaに入る。その後ストレッチ。
22:30 就寝 4時に起床したので、この日の睡眠時間は5.5時間+昼寝30分
posted by とまとま at 12:47| Comment(0) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月02日

NZ日記03 ソウル発 NZ行き機内

NZ時間で記

ソウル発オークランド行 B747 何処もかしこも満席
酔う人が居るんじゃないかと思うくらい揺れる。
スッチーは此処でも綺麗。全員スリム、まるで型にはめたように同じ体型。
デブは一人も居ない。カナディアン/デルタと大違い。
西内洋行さん。メイストーム石田さんが同じ便。
漆原さんは相変わらず良く話す。

隣席は児島幸さん。32歳シリアスアスリート。色々話す。
 J-Beat所属。山本光宏さんの弟子。ハワイのランが3:27というから、速い。
 補給食はザバスを使いはじめて、下痢しなくなったらしい。
 ウィダーインゼリータイプのものと、ピットインタイプのものと。
 俺も試して見よう。

 2003年アキレス腱断。リハビリ後 ランのタイムが上がったらしい。
 加圧トレーニングを導入。普通の筋肉トレーニングなら
 30+15+10の3セットで、各セットオールアウトする負荷にするが、
 持久系筋トレでは70回の3セット。

 近々トライアスロンを辞めようと思って居るそうで、理由はもうエイジ
 トップでは居られ無いだろうから (?)
 「トライアスロンには飽きたでしょう?」と聞くと苦笑い。図星か?俺もだ。


6:30 寝る
9:00 目覚め
9:31 先程トイレに行って、うがいと屈伸とスクワット。
10:00 朝食

posted by とまとま at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NZ日記04 オークランド空港〜taupo

検疫は厳しかった。荷物は全て開けられた。
靴の土は洗わないとならない。

なんとか通過して、現金300ドル購入。NZドルだ。米ドルは使えないらしい。

空港を出ると暑い。夏の日差しだ。雲は秋の形を作り始めている。

バス待ちの時間で寿司を食べる。米は日本と同じだ。
カードで払うが、「PINナンバーをもっているか?」と言われて、
渡された機械の扱いが分からず戸惑う。
上の方に「クレジット」「チェック」「??」を選ぶボタンがあり、まずそれを押す。
PINナンバーをいれるか、そのままEnterを押せばサインになる。

空港には日本語が沢山ある。電話機にも。
ネットアクセスを試みるが、ジャックのある電話機が無いため断念。

トラックにバイクを積んで、バスに乗車。バスの室内は30℃
これからバスで4時間。長い。
13:45空港出発

16:00 マタマタにて休憩 バスの中では寝ていた
バスに同行している宮沢さん夫妻、佐藤さん夫妻は、新島トライアスロン
にも出ている事が判明。世の泣かせまい
インターネットカフェがあるがザウルスのLAN接続は無理
気温26度 すごし易い
日焼け止め購入
メイストームであった夫婦と遭遇。名前は宮沢さん
生絞りジュースを飲む うまい 2.95NZD
舗装の粒子が粗いが、車がなめしてくれた場所を選べば、路面自体は
それほど粗くない。空気圧下げなくても良さそう。
16:30マタマタ出発

iPod shuffleはまだ動いている。成田から断続的に使っている。
長持ちするな。shuffleだけで良かったかも

佐藤夫妻とはなす。佐藤夫さんは、明治大学出身で、未来君の先輩だった。
佐藤夫さんは、カナダにも出ている。
posted by とまとま at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NZ日記02 大韓航空 仁川ゆき機内

ああ眠い。離陸後すぐに寝ました。
隣は同行の漆原さん。68歳で現役トライアスリート。凄い!
大阪出身 ようしゃべります。空港であった時から3時間半しゃべりっぱなし。

大韓航空は韓国経由するのでイマイチ嫌でしたが、スチュワーデスはきれいです。
チェジウから食事をもらいました。
食後のお茶は松坂慶子が注いでくれました。
JALでは廃止された採用基準「容姿端麗」が残っているのかも?

しかし混んでる。満席ですよ。 座席は2+5+2列 見渡す限り空席なし。

(18:12(JST) 大韓航空 仁川ゆき機内にて)
posted by とまとま at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

IronMan New Zealand 決戦の前

泊@NZ行き飛行機の中で書いています。です

ついにこの時が来ました。 アイアンマンニュージーランド 決戦の時です。

今回の準備は、フロリダ向け練習から数えると、実に5カ月を費やして
います。業務多忙から慢性疲労に陥ったので、10月は休みましたが、
かえって丁度良いリズムだったと思います。

今回は5年に一度有るか無いかのチャンスだったと思っています。
仕事が開発の谷間でそれほど忙しくなく、
上司がレース参加に理解を示してくれたため、練習に打ち込めました。感謝


しかし冬のトレーニングは、想像以上に難しかったです。
思う様な練習は出来ませんでした。寒いと血行が悪くなるためか、回復速度も
夏場より遅い気がします。(年齢も有りますが)
結果、予定の7割程度しか練習出来ませんでした。
フロリダの時感じたような「好調感」も無いです。

バイク練習は寒さとの闘いでした。
  「路面凍結」「しもやけ」「重ね着 (動きにくい)」 
  思い返すと我慢することばかりで、練習が楽しくないのです。

  雪の残る道志道を、寒さをこらえて走っても、奥道志は凍結で、
  大好きな山伏峠を前に、引き返さなければならないのは、
  ストレスでしたし、練習内容も落ちてしまいます。


「もう二度と、冬場のレースは入れないぞ!」
 バイクの上で、冬山に叫びました。



僕をつなぎ止めていたのは、ハワイ アイアンマンへの想い。
 「 聖地 ハワイ 」
世界中のトライアスリートが、憧れ、目指す場所
世界中の予選レースを勝ち抜いた、強者の集う場所


俺はハワイに行きたい。

一体、どれだけの苦痛を受け入れれば、僕はハワイに行けるのだろうか?
全てを出しつくした2003年のフロリダで、
あれ程追い込んだのに、手を擦り抜け、獲得できなかったハワイへの切符。


データの上では、今回も僕はハワイに行けそうにない。
  僕の年代に割り当てられるだろう、ハワイスロットは「7人」(2004年実績)
  今年エントリーしているメンバーで、過去3年のハワイ獲得者は「8人」 
  この8人で、最も遅い人が  「10:05」
  一方 自分の予想タイムは  「10:10」  5分足りない。
    (2004ハワイの結果を軸に、2003フロリダ、2004ニュージーランドでの
     予選通過タイムを同じ参加者で比較し、算出したところ、
     2004ハワイ =2003フロリダ+1h =2004ニュージーランド+0.5h。
     僕の2003フロリダのゴールタイムは9:39)

  この5分は永久の長さだと 限界領域を知る人なら理解出来るはず。
  好調だった2003フロリダと同じ力が出せたとしても、の条件付き。
  逆立ちしたって、5分は出てこない。縮まらない。
  
  更に言えば「10:05」は、元プロトライアスリートの白戸太朗。
  日本のトライアスロンを引っ張っていた人。もちろん今でも強い。

僕は、白戸太朗を越えないと、ハワイを獲れない。
ベストコンディションでも、計算上は、ハワイを獲れない。



でも僕は負けない。諦めない。
  限界なんて、越えて見せる。
    燃え尽きるまで、戦うんだ。
      「なりたい自分」に成るために、 奇跡を起こして見せる。


(アイアンマン ニュージーランド大会に向かう飛行機の中で 2005.3.2 4:57)



posted by とまとま at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月01日

NZ出発

泊です

いよいよNZへ出発。成田です。いま、搭乗しました。
いつもながら慌ただしい。
早くから準備しても、最後は同じように忙しくなるのは何故でしょうか?


荷物の重量制限が、どこの航空会社も厳しくなりました。 
預け入れる荷物は20kg、、、、絶対無理だよ...orz
私はバイクとケースだけで22kg。スーツケース15kg。
1kgにつき エコノミー料金の定価の1.5%(=4400円)です。

交渉を有利に進めるため、ツアー会社のノウハウで、グループ
(と言っても5人ですが)全体でチェックインしました。
それでも最初20万円の追加を言われましたが、一人一人機内持ち込みに
移動して、預け入れる荷物を軽くして、何とか0円になりました。

その際私は間違って工具を引き抜いてしまい、次のセキュリティチェックで
ひっかかりました。セキュリティチェックの工具袋だけ、再度大韓航空の
カウンターまで戻って預けました。
(アメリカ系の飛行機会社だと、工具袋のように小さいのだけだと、
預かってもらえないらしいです。諦めろと言われるらしい)


アタフタしましたが、やっと出発です
ああ疲れた。

大韓航空安いらしいですが。
ソウル経由ですから、遠回りです。移動24時間は遠いよ。。。

posted by とまとま at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NZ往路での手荷物重量超過料金計算

機内持ち込み ?
バイク10kg
ケース12kg
手荷物12kg
-------------
total 34kg 14kg超過

大韓航空のHPを参照すると、20kgを超えると、1kgにつきエコノミーの1.5%
エコノミー料金は 29万円 1kgにつき1.5%(4350円)

6万ちょっとの超過料金を取られる予定。往復で12万円
海外トライアスロンツアーは、敷居が高くなったものだ。
posted by とまとま at 02:08| Comment(1) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月26日

持ち物リスト rev1.2 2005.02.26

持ち物リスト rev1.2 2005.02.26

★★レース全般★★
□ ウェットスーツ補修セット

★★SWIM関連★★
□ ウェットスーツ
□ スイムウェア
□ トランジションエリアまで走り用サンダル
□ スイムキャップ(練習用)
□ タオル
□ セーム

□ ゴーグル
□ 曇り止め
□ ワセリン
□ ワセリン塗用ビニール
□ シャモアクリーム

★★BIKE関連★★
□ バイクケース
□ バイク

□ ボンベ
□ バルブアダプター
□ 空気入れ
□ スペアタイヤ

□ サングラス
□ ヘルメット
□ バイクシューズ
□ ゼッケンベルト

□ グローブ
□ アームカバー
□ ニーカバー
□ ソックス
□ ウインドブレーカー

□ 工具類 フロアポンプ
□ 工具類 アーレンキー
□ 工具類 ペダルスパナ
□ 工具類 ドライバ
□ 工具類 リムセメント
□ 工具類 ウエス
□ 工具類 オイル/グリス
□ 工具類 軍手
□ 工具類 ビニールテープ
□ ビニル袋大(雨天時バイクにかける)



★★RUN関連★★
□ 時計
□ ランニングウェア
□ レースシューズ
□ キャップ
□ ソックス

★★練習用★★
□ ジャージ
□ ウィンドブレーカー
□ タイツ
□ Tシャツ
□ タオル
□ シューズ
□ ソックス
□ ジャージ
□ バイクパンツ

★★補給食★★
□ ディクトンスポーツ

□ 補給食   VAAM(Start用) x1
□ 補給食   VAAM(バイク用) x3
□ 補給食   TOP10(バイク用)x3
□ 補給食   TOP10(RUN用)  x1
□ 補給食   おにぎり材料
□ 補給食   梅
□ 補給食   SPORTA LIGHT
□ 補給食   メダリスト(クエン酸の粉)
□ 補給食   アミノバイタル

□ オーバードライブ
□ ビタミンB群
□ Endurance
□ 正露丸
□ 日焼け止め

□ Revive

★★食材★★
□ 餅
□ 米
□ 調味料セット
□ レシピ

★★宿泊用★★
□ 下着
□ 寝間着用ジャージ
□ ソックス
□ タオル
□ 洗面道具
□ 裁縫道具
□ 薬    消炎剤
□ 薬    胃腸薬
□ 薬    目薬
□ 洗剤
□ 雨具

□ 空気枕
□ 足むくみ対策タイツ
□ 耳栓
□ アイマスク
□ iPodセット(本体+充電器+スピーカ)
□ GPS
□ 充電池+充電器

★★書類/その他★★
□ 写真(サイズ?)
□ 大会要項
□ 代理店のツアー案内
□ パスポート
□ 財布/お金
□ 米ドル
□ 航空券/乗車券

□ 携帯電話
□ デジカメ
□ メモ/ボールペン/マジック


★★今回は不要★★
□ 健康保険証
□ サイクルコンピュータ
□ ホイールカバー
□ タイヤカバー
□ 爪切り
posted by とまとま at 13:55| Comment(0) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月21日

2005 IronMan New Zealand 目標タイム設定

目標タイム

Swim 1:05  Bike 5:35  Run 3:20 Transision 10分
Total 10:10:00 うおーSub10は厳しい。


□ Hawaii Florida New Zealand比較

ランで潰れたりするので、バイクだけで比較すると大雑把に言って  Frorida  = Hawaii+1H  NewZealand = Hawaii+0.5H
各大会の比較
posted by とまとま at 17:17| Comment(0) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月16日

アイアンマンニュージーランド レース情報

過去にMLで送られてきたありがたい情報


------ forward message from "ホスピタリティーツアーズ " ------ 
Date: Fri, 8 Mar 2002 16:00:53 +0900
Subject: 【アイアンマン情報 17号】
【アイアンマン情報 17号】

先日行われたアイアンマンニュージーランドにプロカテゴリーで
参加した森田翼選手からのレース状況と自身の報告を
お送りします。

スイム@透明度が高く非常に泳ぎやすいです。
    A湖のため、当然流れや大きな波はありません。
    B水温は低い為、フルスーツは当然、その他
     スポーツバルム等のホットクリームを使うといいと思います。
     私はスポーツバルムレッド1を使用しましたところ寒さはまったく
     感じませんでした。また、シリコンキャップをもう一枚用意し、
     2枚かぶる選手が多かったです。
    Cコースロープはなしですが、100メートルごとにブイがありました。

バイク@コースは大きなアップダウンがなくイージーコースでしたが、
     路面が粗く、バイクチェックイン前にボトルゲージやステム、
     ハンドル、DHバー等はまし締めの必要性を感じました。
    Aバイクチェックは日本では考えられないほど厳しく、
     バイクショップの店員らしきスタッフがヘッドの緩み、DHバー、
     ハンドル、ステム、クランク等の固定チェック。
     チューブラーがきちんと接着されているかが入念にチェックされました。
     多くの日本人がひっかかってました。
     また、ヘルメットチェックも厳しく、少しでも穴があったりすると
     エキスポで購入する羽目にあいます。
     これまた、たくさんの日本人が購入してました。

ラン @エイドは2キロおきで、フラット(ガス抜き)ペプシ、水、PB、PBジェル
    (カーボショッツのようなもの)、バナナ、オレンジ(私は食べませんで
     したがとてもおいしかったらしいです。)
    Aコースは3種目中1番厳しかったと思います。


活動報告書
IRONMAN NEWZEALAND TRIATHLON
期日: 2002年3月2日(土曜日)
開催地:ニュージーランド・タウポ
成績: 20位(プロカテゴリー)10時間00分00秒
天候: 雨時々曇りのち晴れ
距離: スイム3.8キロ、バイク180キロ、ラン42.2キロ

<スイム3.8キロ(1周回)>
 コースは、ニュージーランド最大の湖タウポ湖特設のコース。早朝から雨が降り、
 気温・水温共に低く、スタート前、ワセリンと共にウォームアップクリームを塗る。
 ウエットスーツ着用で午前7時にスタート。事前のプロ選手ブリーフィングでは、
 プロカテゴリーエントリー選手は、5メートル前からスタートとのアナウンスがあったが、
 実際はプロ選手、エイジ選手が乱れたまま、定刻どおりスタート。
 1000名を越える選手での一斉スタートだったため、バトルに気を付け泳ぎ始める。
 大きなバトルに巻き込まれることなく大きな集団内で泳ぎ続ける。スタート時の
 バトルはなかったものの、集団内での位置取り合戦が厳しく、少しでも蛇行したり
 ペースを落とすとどんどん割り込まれてしまう。そのまま、54分37秒でスイムアップ。
 周りの選手の顔ぶれは、私よりスイムの早い選手が多く好位置で泳いでいたことを
確認。

<バイク180キロ(2周回)>
 コースは90キロを2周回。大きなアップダウンやテクニカルな部分はないコースだが、
 路面が非常に粗く、滑りやすく、風も強くタフなコースとなった。
 トランジッションをうまくこなし、バイクに乗り始める。雨が降り続け気温も低く
 更に風も強いためアームカバーを使用。
 選手によってはベストやウインドブレーカーを着用していた。
 前半は追い風に乗り順調に順位を上げていくことに成功。
 折り返しで順位を確認すると、20位前後で走行。ドラフティングの取締りが非常に
 厳しく、ペナルティーを科せられている選手が多く見られた。
 途中、段差越えに失敗。パンクはしなっかたものの、徐々にフロントタイヤから空気が
 抜けている気がしたが、そのまま走行。90キロを2時間25分と好タイムで通過。
 しかし、100キロ手前でフロントタイヤのエア抜けが激しくなりタイヤ交換。
 ところが、交換時に延長バルブを折ってしまう。リタイアも一瞬考えたが、次の
 レースのことを考え、オフィシャルメカニックカーを待つ。しばらくすると、
 メカニックカーが来るが、27インチのチューブラーを持っておらず、もう一台の
 メカニックカーを待ち、ホイールごと交換。
 30分近いタイムロスとなってしまった。何とか気持ちを切り替えバイクフィニッ
 シュ。

<ラン42.2キロ(2周回)>
 コースは21キロを2周回。アップダウンが多い。また、風が強く往路は追い風、
 復路は向かい風だった。タウポの街中は応援が多く、走っていて鳥肌が立つほどで
 あった。
 良いフォームを心がけ、距離を稼いでいく。追い風はリズム良く走れるが、向かい
 風になると、ペースが徐々に落ち始める。ランスタート時には雨が上がり、気温が
 上がり始めたため、給水に気を付ける。
 ラスト10キロは特に風が強く何度も歩きたくなるほどであったが、気持ちを強く
 持つことだけに集中しフィニッシュ。

<感想>
 出発前から花粉症がひどく、また移動時間が長くタウポ到着時、体調はイマイチで
 した。しかし、タウポの素晴らしい景観、すごしやすい気候のお陰で日に日に体調が
 上向いてきました。
 また、一緒にアイアンマンに出場した、コックの樋田さんのおいしい料理も体調向
 上の一翼を担っていたと思います。この場をお借りしお礼を申し上げます。
 バイクトラブルまでは予想以上の出来で自分自身に興奮するほどでしたが、
 残念な結果となってしまいました。しかし、最後まで走ることによって得たものは
 非常に大きかったと思います。
 今後は5月12日のアイアンマンジャパンに向け、しっかり疲れをとり、仕切り直し
 たいと思います。最後になりましたが、今回のニュージーランド遠征にご尽力頂いた
 関係各位、普段より応援していただいている皆様に心より御礼を申し上げます。
 また、今後とも応援、ご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い致します。


NO TRIATHLON , NO LIFE.
ホスピタリティーツアーズ
MR.G
TEL:03-5467-7625 FAX:03-5467-7626
http://webclub.kcom.ne.jp/ma/htyultra
htyultra@ma.kcom.ne.jp

 

posted by とまとま at 15:46| Comment(0) | TrackBack(0) | RaceReport | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。